
【楽したければこれ使え】AWORKX AW-20308 アウォークス タイヤレバー
オンロードに比べ、オフロードバイクに乗っていると、林道を走っていてパンクすることもありますし、レースに出ていればタイヤ交換をする機会も多くなります。。最初の頃は都度バイクショップに依頼していましたが、林道ツーリングでご一緒させていただいた裕福な方が、自慢とかではなく「タイヤ交換くらいは自分でできるほうがいいよね」と仰っていたのを聞いて、お金持ちでも自分でやるのかと感銘を受けました。急なパンクへの対応力と交換頻度、費用を考えたら自身でやらなくちゃとなりました。
そして、タイヤ交換をするたびに思う。
「もっと楽にできないのか……」
特にエンデューロ系の硬いタイヤや、ビードストッパーを入れたホイールは本当に大変。タイヤレバーを3本使って、体重をかけながらなんとかビードを入れていく。最後の数十センチがどうしても入らなくて、タイヤの上に乗っかって格闘する。オフロードバイク乗りなら、イヤというくらい経験があるんじゃないでしょうか。
そんなタイヤ交換を少しでも楽にしてくれるのが、今回紹介するAWORKX AW-20308 タイヤレバーです。実際にオフロードタイヤの交換で使ってみると、「なるほど、こういうところが考えられているのか」と感じる部分がありました。
今回は、スペックを並べるだけではなく、実際のタイヤ交換でどこが便利だったのかを紹介します。
タイヤ交換で一番嫌なのは「レバーが逃げる」こと
タイヤ交換をしていて地味にイライラするのが、タイヤレバーが外れてしまうこと。硬いビードをなんとか持ち上げて、「よし、ここでレバーを引けば入る!」と思って力をかけた瞬間、「ガコッ!」とレバーが外れる。せっかく持ち上げたビードが元に戻る。これを何度も繰り返すと、腕はパンパンになります。しかも、レバーがズレたときに怖いのがチューブ。タイヤレバーの先端がチューブに当たって、そのままチューブをかんでしまうことがあります。タイヤ交換が終わって空気を入れたら、「シュー……」なんて音が聞こえてきたら最悪です。またタイヤを外す羽目になります。
先端がリムに引っかかるから、レバーが安定する
AW-20308を使っていて「これはいいな」と感じたのが、先端の形状です。ビードの下にレバーを入れて持ち上げたとき、先端がリムに引っかかってくれる(慣れるとカチッと音が聞こえる)。これによって、レバーが「ただタイヤの下に刺さっているだけ」という状態になりにくい。実際、硬めのタイヤを交換しているときにこの違いを感じました。ビードを持ち上げるためにレバーへかなり力をかけても、先端がリムを捉えてくれるので、レバーが逃げにくい。もちろん、適当にレバーを突っ込んで力任せに使えばチューブをかむ可能性はあります。でも、正しい位置に入れて使えば、レバーの位置をキープしながら作業しやすい。これがかなり助かります。特にタイヤ交換の最後のほうは、ビードが硬くなっているので、こういう「レバーが逃げない」という部分が地味に効いてきます。
長いタイヤレバーはやっぱり楽
そして、AW-20308を使って一番わかりやすいメリットが「長さ」です。350mmあるので、てこの力を使いやすい。※ちなみにKTCは265mm
以前、短めのタイヤレバーで硬いタイヤを交換したときは、コツがわからなかったのもありますが「これ、本当に外れるのか?」と思うくらい力が必要でした。レバーを握って、体重をかけて、それでもビードが少ししか動かない。何度も位置を変えて、少しずつ少しずつビードを進めていく。タイヤ交換が終わるころには、握力も腕力もかなり消耗しています。ところがAW-20308のような長いレバーを使うと、同じ場所でも力をかけやすい。特にビードが硬くて、「あと数センチなのに入らない」という場面でありがたさを感じます。タイヤレバーそのものが長いだけで、ここまで作業の感覚が変わるのかと思いました。もちろん、長いからといって無茶な力をかけるのはNG。ホイールを傷める原因にもなりますし、レバーが外れたときも危険です。でも、適切な位置にレバーを入れて、てこの力を使う。これができるだけで、タイヤ交換の疲労感はかなり違います。

ビードストッパー付きなら、さらにありがたい
オフロードバイクでタイヤ交換するときに面倒なのが、ビードストッパー。特にビードストッパーを入れていると、最後のビードを入れるときに、「そこにいるのは分かってるんだけど、入ってくれ!」という状態になります(笑)。特にヘビーチューブを使っている時はビードストッパーの上にビードが乗っていないか確認のため内側のボルト部分を押すとき指が痛い。ここでAW-20308の平たい形状が役立ちます。レバーの平たい面でボルトをを押し込みやすいので、ビードストッパー周辺の作業がしやすいです。
逆にここで入らないと、何分でも格闘することになります。タイヤ交換で一番疲れるのは、最初のほうではなく、最後の最後。
若干重い。でも、これは仕方ない
そんなAW-20308ですが、弱点もあります。それが若干重いこと。実際に工具箱から持ち出すと、「お、思ったよりズシッとくるな」という感じがあります。林道ツーリングでは、必要に応じてとなりますがパンクに備えてタイヤレバーだけでなく、予備チューブや空気入れなども持っていくことになります。そうなると、工具は少しでも軽くしたくなる。特に長距離の林道ツーリングでは、工具の重量も気になります。なので、「とにかく軽量な工具を持っていきたい」という人には、この重さはデメリットになると思います。ただ、個人的には、「タイヤ交換が楽になるなら、このくらいの重さは許容できる」という判断です。
そもそも、タイヤ交換で毎回汗だくになっていることを考えれば、工具が多少重くなっても作業が楽になるほうがありがたい。
レース前のタイヤ交換や、自宅のガレージでタイヤ交換をすることが多い人なら、なおさらです。
「軽さ」を取るか「楽さ」を取るか
AW-20308の重さについては、使い方によって評価が変わると思います。例えば林道ツーリングで、「パンク修理用に最低限の工具だけ持っていきたい」という場合。その場合は、もっとコンパクトで軽いタイヤレバーを選ぶという考え方もあります。一方で、「タイヤ交換はとにかく楽にしたい」「硬いタイヤを交換することが多い」「ビードストッパーを使っている」「自宅やピットでタイヤ交換することが多い」という人なら、AW-20308の長さや形状は大きな武器になります。
個人的には後者。タイヤレバーくらい、楽できるものを使いたい。そう思っています。
タイヤ交換は「腕力」より「工具」
オフロードバイクのタイヤ交換を何度もやっていると分かりますが、結局は腕力だけでどうにかするものではありません。ビードを落とす位置。タイヤレバーを入れる位置。反対側のビードをリムの中央に落としておくこと。そして、使う工具。このあたりが噛み合うと、同じタイヤでも驚くほど楽に交換できます。逆に、工具が使いにくいと、「なんでこんなに入らないんだ!」と無駄な力を使うことになります。AW-20308を使って感じたのは、まさにこの部分。「腕力で頑張る」から「工具で楽をする」に変えられるタイヤレバーだと思います。
まとめ
AWORKX AW-20308 タイヤレバーを実際のタイヤ交換で使ってみて感じたメリットは、
- 先端がリムに引っかかりやすく、レバーが逃げにくい
- チューブをかみにくい形状
- 長いので、硬いビードにも力をかけやすい
- 平たい形状でビードストッパー周辺の作業がしやすい
というところ。
一方で、
- 若干重い
というデメリットがあります。
ただ、タイヤ交換の「楽さ」を考えるなら、この重さは個人的には許容範囲。特に硬いオフロードタイヤやビードストッパー付きのタイヤを自分で交換している人なら、「工具で楽できるって、こういうことか」と感じられると思います。タイヤ交換って、慣れていても面倒です。汗だくになって、腕をパンパンにして、最後の数センチと格闘する。だったら、楽できるところは工具に楽をさせてもらいましょう。タイヤ交換で毎回苦労しているなら、AWORKX AW-20308のような、長くてしっかり力をかけられるタイヤレバーを試してみる価値はあります。僕はもう、短いタイヤレバーだけで硬いオフロードタイヤと戦う気にはなれません(笑)。「タイヤ交換で体力を削られたくない」そんなオフロードバイク乗りには、こういう工具が結構効きます。数千円で楽ができると考えると、不慣れな初心者こそ道具に頼るべきだと思います。









