オフロードバイク[(Rieju(リエフ)MR250]のウインカーステーのボルト穴部分が破損してしまったので、修理方法を紹介します。本来は競技専用の車両なので、申し訳程度のウインカーが付いているのはやむなしですが、また破損する可能性が高いので今回はなるべく安くて簡単な方法で補修してみます。
準備するもの
おゆプラ(型取用)
破損した部分を再生するために、正常なウインカーから型を取るために使用します。お湯で温めて柔らかくして形を作り、冷やして固まる粘土のような素材です。私はダイソーで購入しました。文房具類を置いてあるコーナー付近に紙粘土などいろいろな粘土があり、その付近に吊るしてありました(横7cm、縦11cm程の小さな包装の中に3本入っています)。念のため2袋購入しましたが、今回のケースでは1袋のうちの2本で間に合いました。
ダイソーが近くにない、また買いに行くのがめんどくさいという方はネットでも購入できますので下記リンクを参考にしてください。
LOCTITE(ロックタイト) 多用途補修パテ プチ
欠損部分を修理形成するためのパテです。パッケージから取り出したら、練って形を作るだけなので簡単に使えます。今回はそれほどの量は必要なかったのでプチサイズがラインナップにあるのはありがたいです。
その他
シリコンスプレー
型にパテを入れる前にスプレーし、固まった時にはがれやすく(取り出しやすく)するために使います。
カッター
パテで大まかに作った部分をカッターで削ってある程度まで形を整えます。
やすり/サンドペーパー
カッターでだいたい成形したあとに必要に応じて表面をキレイに仕上げるために使います。今回は見えにくい部分ということと、オフロードで激しく使ってまた壊れるかもしれないので使用しませんでした。
ドリル/リューター
ボルト穴をあけるために使います。穴をあけたり、削ったり、磨いたりと1台持っているとなにかと重宝します。
塗料/缶スプレー
必要に応じて、最後に色を塗って完成させます。
型取り
それでは、作業に入っていきます。
右の正常な部品から型を取り、右の破損部分を成形していきます。
①まずは適当な容器に80℃以上のお湯を準備し、②「おゆプラ」を入れて3分ほど待ちます。ハシまたは、ホームランバーの当たり棒などでお湯の中から取り出し、水気をふき取って型どりする部品より大きめのかたまりを作ります。※私は電気ケトルで沸騰したお湯を使いましたが、やけどする可能性が高いので熱湯の扱いは充分に注意してください。③型を取る部品を用意して④「おゆプラ」のかたまりを(今回は下から)押し当ててだいたいの形を作ります。
そのまま冷えるまで待つか、水に浸けて「おゆプラ」を冷やすと「型」の完成。
「多用途補修パテ」を使用して成形
今回は「LOCTITE(ロックタイト) 多用途補修パテ プチ」を使用します。小さな固まり状のパテが二つ入っています。この商品は量が少ない分、価格も安く使い方も簡単で、パテを取り出して手で練り込んで柔らかくしたら形を作るだけ。※裏面の「使用方法」と「取り扱い上の注意」には目を通しておきましょう。
①付属の手袋をはめて、商品を取り出したら青と白の材料が完全に混ざるように手でよく練り込みます。②パテが硬化した後に取り出しやすいように「型」にシリコンスプレーを適量スプレーする。
③補修する部品の割れた部分に型をあてて。④型にパテを詰め込む。
⑤15分ほど待ってから型を外す。⑥正常な部品を参考にして⑦カッターやヤスリで形を整えていく。※このパテは柔らかめのプラスチックのような素材なのでカッターで削れます。手を切らないように十分に注意してください。
「使用方法」によると、穴あけ、ヤスリがけ、塗装は60分後(23℃)とのことなので、約1時間放置してから作業再開です。⑧リューターなどを使用してネジ穴をあけます。※今回のウインカーの補修部分はフロントカウルで見えない部分なので細かい処理はしていませんが、必要があればこの段階でサンドペーパー等を使ってキレイに整えましょう。
最後に塗装をします。若干いびつですが機能的に問題はありませんのでこれで完成です。
まとめ
今回の作業にあたって購入してものは「おゆプラ」と「LOCTITE多用途補修パテプチ 」だけなので500円以下で済みました。道具やシリコンスプレー、缶スプレーなどは持っていたので、必要に応じて準備してください。安価で簡単なのでお金をかけたくない方は試してみてはいかがでしょうか。