【その1:顛末編】林道初心者の崖落ち記録【セロー225】

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セロー納車から、わずか2週間でまさかの崖落ちをしてしまいました。幸い大きな怪我はなかったのですが自分への戒めと今後の準備、他の方が同じようなケースの事故に合わないよう事故事例として紹介します。※後日、検証のため安全な場所までセローで行き、その先は徒歩で再訪しています。

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崖落ちまでの経緯

かれこれ30年ほど前にセローの前身であるXT200(ナンバー無)をバイク屋さんでタダでもらって、田んぼなどで遊んでいたことがありましたが、オフ車での公道及び林道デビューは今回のセローが初めてとなります。手に入れたばかりなのでワクワクして林道なんかを走り回りたい気持ちは当然強くありますが、基本的にソロ活動なのと、あくまで初心者との自覚を持って無理はしないようにしていました。当日も早朝から緩い山越えを一つこなした後に、午後の部として軽いラーツー(バーナー持ってお湯でも沸かしてカップ麺でも食べようかなーなんて)で出かけました。林道に入って適当に人のいなそうな場所でさらっとカップ麵を食べて早めに帰宅する予定だったのですが・・・。

まず、林道に入ると舗装路(コンクリート)ながら激坂です。湿ったコケでつるつる滑りますが、注意さえしていればなんとかなりそうです。

※「角度傾斜計」というandroidアプリを使用しました。

いきなり急勾配
いきなり急勾配
勾配20%越え
勾配20%越え

斜度について

例えば10%の上り勾配とは、100m進んだら10m高さが増す傾斜を表します。(単純に10m進んで1m上がる)
下記は自転車乗りの方の記事を引用させていただいていますが、目安になるかと思います。

  • 5%くらいまでなら、かなりラク
  • 10%を越えてくると「本格的な坂」に
  • 15%越えは立派な「激坂」
  • 20%を超えると、登ること自体がイヤになる・・
ロードバイクと斜度の関係。激坂って何パーセントから?
斜度って、なに? どのくらいの斜度が、どのくらいのキツさなの? 「激坂」と言われるような斜度は、どのくらい?   ・・という感じで「斜度」は、ロードバイクなどの自転車を趣味にすると、気になっ

舗装路が終わると急勾配+石がゴロゴロとした坂でハンドルは取られるわ、リヤタイヤはズルズル滑るわで、素真っすぐ走るのも困難でした。

急こう配のガレ場1
急こう配のガレ場1
急こう配のガレ場2
急こう配のガレ場2

頑張って少し登っていくと、平坦ですが人ひとりやっと歩ける細道に入り一安心。

平坦な細道1
平坦な細道1
平坦な細道2
平坦な細道2

すると、突如として下りの丸太階段が・・・。登り階段だったら進むことはなかったのですが、下りならば少し進んでみようかと・・・。思いのほか怖かったのとハンドルを取られるので結構体力も奪われます。階段の途中の少し広めの踊り場的な場所で少し休憩した後に引き返すことにしました。(goproバッテリー切れのため、ここで動画終了)

階段下りはじめ
階段下りはじめ
階段下り途中
階段下り途中

と言っても引き返すのに段差50㎝以上もある階段を上るようなテクニックは持ち合わせていないので、階段を避けて斜面を上ってみたのですが足場の悪さと急斜面に思うようにいかず、何度かエンストしたらバッテリーが切れてしまいました。悲しいことに私のセローはセルスターターのみの仕様なのです。

丸木階段
丸木階段
階段の脇道
階段の脇道

こうなったら押しがけしかありませんが、方向転換すら困難な斜面なのでどうしたものかと途方に暮れていたら、トレイルランナーらしき方が通りがかり手助けしてくれました。向きを変えて階段を下ったところに少し平坦な短い直線があったのでここで押しがけ。2速でもリヤタイヤが滑ってうまくエンジンがかかりません。先ほどのトレイルランナーさんが後ろから押してくれてようやくエンジンがかかりました。その方は地元の人らしく、先に進むと急なつづら折れがありその先も崖沿いを走ることになりかなり危険なので階段を引き返したほうがいいとのアドバイスをいただきました。しかし、階段の道を引き返すのも難しいのはわかっていたので、進んでみることにしました。

それは無理ですよというほどの急な岩越え、勢いでなんとか突破。

岩の壁
岩の壁

そして、下りながらのつづら折れ、めちゃくちゃ怖いけどゆっくりすすんでなんとかクリア。

つづら折れ右
つづら折れ右
つづら折れ左
つづら折れ左

比較的まともな道を進んだ先には、急斜面+木の根地獄。ここでまたエンストしてしまい。方向転換し押しがけしなければならない状態に。なんと、先ほどのトレイルランナーさんが再度登場(神)!※頂上まで行って折り返してきたようです。なんとか手伝っていただきエンジンをかけて結局引き返すことにしました。体の疲労とそろそろ暗くなる時間(この時15:00位)なのでバイクを置いての下山も考えたほうがよいとのアドバイスをいただきました。まず行けるところまででも引き返そうと思いましたが、難関はさっきの「つづら折れ」です。

木の根地獄
木の根地獄

まあ、自分でもよくこんなところを下ってきたなと思うほどの急角度。ただのつづら折れならなんとかなったのかもしれませんでしたが、下るときには気にならなかった木の根っこがフロントタイヤの行く手を阻み、体勢を崩してしまい車体ごと斜面の右側に倒れてしまいました。

つづら折れ上り
つづら折れ上り
つづら折れ上り拡大
つづら折れ上り拡大
実に50%越えの勾配の地獄坂
実に50%越えの勾配の地獄坂

斜面に対して、車体が逆さになり引き起こしも困難な状況になってしまいました。残念ですが体力もほぼ限界なので、セローは一旦置いて下山することにしました。ペットボトルの麦茶もすでに飲み切ってしまい、のどが渇きすぎて怖かったですが禁断の川の水(生水)を飲んでしまいました。休み休みでバス通りに出るまで2時間以上かかりましたが、かろうじてバスがあったのが救いでした(1時間待ちでしたが)。バスと電車を乗り継いでようやく帰宅した時間はいつもなら完全に寝ている時間でした。すぐに迎えにくるから待っててね、セロー君。

倒れたセロー
倒れたセロー

ここまでのまとめ

今回はただただ、手を貸してくれたトレイルランナーの方に感謝です。無理するつもりはなくても、いつの間にか危険な場所に迷い込んでしまうこともある山道・林道。冒険するのも楽しいですができる限りの下調べや不安ならばバイクを降りて行先を確認するなどが必要だと思います。本当に怖くて辛い体験でした。

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