経年劣化やいたずらなどでバイクのシートが破れたりすると、見た目が悪かったり雨の日の後なんかは、お尻の部分に水が染みてきて気持ち悪いです。シートの張り替えなんて面倒くさいなと思っていたのですが、やってみたら意外と簡単で費用は数千円、作業は1時間もかからずに交換ができました。
現状のシート(張り替え前)
シートには大きな破れもなく雨が降った日の後にシートに座ったらお尻が濡れたのでおかしいなと思ってよく見たら、一部がひび割れていてそこから水が染みてきていたようです。
準備するもの
張り替え用シート
なるべくなら車種専用品が良いかと思います。汎用品でもよいですが元のシートのサイズを測ったり、カットする作業が余計にかかります。
ビニールシート
ベーススポンジの水染み防止のためのもの。日常で使っているダイソーのゴミ袋がちょうど良いサイズでした。
45ℓ 幅65cm 高さ80cm 厚み0.025mm
工具類
タッカーと針(※タッカーとは大きなホッチキスのようなもの)
本当はエアタッカーなどの強力なものが準備できればよいのですが、ダイソーのタッカー(300円)でも十分に作業できます。針だけはネットの皆さんの意見からマックス針(ステープル)の「T3-6M」を選択。※ダイソーでタッカーと一緒に売っている「工作用タッカー専用針」は不評ですので避けましょう。
マイナスドライバー
もともとついていた古いシートを止めていた針を抜くために使用します。
ラジオペンチ
針が抜けにくい場合に引き抜くのに使いますが、針を掴めるものであればプライヤーなどでも代用可能です。
カッターまたはハサミ
シートを貼り終わった後に余った部分をカットするために使います。
養生テープ
ビニールや新しいシートを張るときの仮止め用です。
シートを車体から外す
スペイシー100の場合、シートを開けると10mmのナット2個で止めてあるので、ユニバーサルジョイント+ラチェットレンチで簡単に外れます。
張り替え作業
付いていたシートを剥がす
マイナスドライバーを使ってシートを留めている針を外していきます。特に難しい作業ではないのですが先端が薄いタイプの方が差し込みやすいかと思います。外しにくい場合にはペンチなどを利用して引き抜きます。外した針は紛失するとタイヤパンクなどの恐れあるので何かしらの容器を用意してその中にまとめておいて捨てましょう。
ビニールシートの仮止め
防水のためシート表皮の下にビニールシートを張ります。
新しいシートを仮止め
新しいシートを被せて、裏側の前と後ろ部分をステープルで一旦留めて(赤い四角)だいたいの位置決めをします。うまくいかなくても、針を外してやり直すだけなので慎重になりすぎる必要はありません。
本決め
矢印のように前から徐々に後ろに向かって、ステープルで固定していきます。
固定するときにはしわを伸ばすように引っ張りながらステープルを打っていきます。
⇩
タッカーの上部を親指で押しながら打つと、針がうまく入っていきます。
不要部分のカット
すべて打ち終わったら、赤線のビニールの不要部分をカッターかハサミでカットします。
仕上がったシートをバイク本体に取り付けて完成です。シートにたたみじわが残っていますが、気になる人は固定するときにヒートガンやドライヤーなどで温めつつ引っ張るときれいに仕上がるかと思います。
まとめ
時間やお金を惜しまずに仕上がりやシート素材にこだわるのであれば、専門店に依頼するのがベストだと思いますが、時間とお金は節約してだいたいの仕上がりでよければ自分で張り替えてしまえば費用は数千円、初めての作業でも1時間かからずに張り替えができます。やってみたら、思っていたよりずっと簡単にできましたので、シートの破れなどの劣化が気になっていた方はサクッと張り替えてしまいましょう!